ユーグレナ

ここではスーパーフードである「ユーグレナ」について述べています。

 

ユーグレナとは植物と動物の両方の性質をもつ非常に珍しい生物です。

 

体長はわずか0.05mmであるにも関わらず、生育に適した環境を求めて動物のように動き回り、植物のように光合成をして様々な栄養成分を作り出す、「小さな巨人」なのです(和名は「ミドリムシ」)。

 

またユーグレナは5億年以上前に原始の地球で誕生した生き物で、最初に発見したのは、オランダのアントニ・ファン・レーウェンフックであるとされており、学名の「ユーグレナ」とは、ラテン語で美しい(eu)眼(glena)という意味を持っているそうです。

 

このユーグレナには、ビタミン類9種、ミネラル類14種、アミノ酸18種、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸など、59種類にも及ぶ栄養素が含まれているといわれています。

 

ちなみにユーグレナが様々な可能性を秘めていることは昔から注目されていましたが、他の微生物が少しでも入りこむと、捕食の対象となってしまうことから、ユーグレナ(ミドリムシ)の大量培養は難しいとされていました。

 

ところが、飢餓の解消や環境の保全など、ユーグレナの可能性に着目した出雲充氏らによって設立された株式会社ユーグレナが、大学におけるこれまでの研究を引き継ぎ、試行錯誤の末、2005年に世界初となるユーグレナ(ミドリムシ)の食品としての屋外大量培養に成功しました(参考 出雲充『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』 ダイヤモンド社)。

 

そのことによって、近年は、栄養豊富なユーグレナによる世界の飢餓の解消、環境保全、バイオ燃料によるエネルギー問題の解決などの可能性が示されるようになりました。

ユーグレナ(ミドリムシ)