モリンガの栄養効果

ここではスーパーフードである「モリンガ」の栄養効果について述べています。

 

「モリンガ」とは、北インドが原産の「ワサビノキ科」に属する植物のことで別名「ミラクルツリー(奇跡の木)」「メディスンボックスツリー(薬箱の木)」「ツリーフォーライフ(生命の木)」「マルンガイ(母親の友)」などと呼ばれています。

 

またモリンガはインドだけではなくフィリピンでも多く植えられており、モリンガの「葉」「実」「種」「茎」「根」などのすべてにたくさんの利用価値があるとされています。

 

そのモリンガに期待できる主な栄養効果は以下の通りです。

 

  • 新陳代謝の活性化
  • デトックス(毒出し)効果
  • 炎症を抑える効果
  • アレルギー症状の抑制
  • 便秘の解消・予防
  • 美容・美肌効果
  • ダイエット効果
  • 糖尿病予防
  • 高血圧予防

 

モリンガは栄養価が非常に高いため、モリンガによってもたらされる効果効能は300種類にも及ぶと言われていますが、モリンガにはなぜ様々な効果効能があるのでしょうか?

 

その理由は、ビタミンB群やミネラル類に加え、抗酸化作用があるポリフェノールや食物繊維、必須アミノ酸などが豊富に含まれているからだと考えられます。

 

ビタミンB群は免疫力を高めたり、エネルギー代謝を活発にしたりしますし、ミネラル類は代謝の働きをしている酵素を補酵素としてサポートする役割があるほか、神経や筋肉を正常に保つ働きがあります。

 

またポリフェノールには体内のフリーラジカルや活性酸素が細胞の老化を促したり、DNAを傷つけたりするのを防ぐ「抗酸化物質」としての働きがあるため、細胞に若さと活力を取り戻すことで生活習慣病を予防したり、体内の炎症を防いでアレルギーの症状を緩和・改善に高い効果を発揮していると思われます。

 

さらにモリンガは便秘の解消・改善に効果的だと評判ですが、そのわけはモリンガには食物繊維が100gあたり26.2gと非常に豊富に含まれているからだと考えられます。

 

食物繊維は腸内細菌の集まりである「腸内フローラ」を改善するのに有効な栄養素です。腸内の善玉菌のエサになりますし、また、腸内の毒素や有害物質を体外に排出するデトックス作用もあります。

 

それに加え腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を促すため、食物繊維を多く摂れば、そのぶん便通が改善されやすいのです。

 

このように栄養豊富なモリンガにはデトックス(毒出し)効果、新陳代謝の活性化、アレルギー症状の緩和、便秘の解消、腸内フローラの改善など、様々な健康効果が期待できるため、モリンガは「奇跡の木」と呼ばれているように、私たちにとって大変貴重なスーパーフードであるといえます。

奇跡の木「モリンガ」
奇跡の木「モリンガ」

モリンガに含まれる主な栄養素(100g中)

 

  • タンパク質        30.5g
  • マグネシウム      730mg
  • カルシウム       2800mg
  • 亜鉛           2.2mg
  • セレン          7.5μg
  • β-カロチン      19100μg
  • ビタミンA        1590μg (レチノール当量)      
  • ビタミンB2       2.59mg
  • ビタミンB6       2.37mg
  • α-トコフェロール  97.8mg
  • フイロキロン      5230μg (ビタミンK1)
  • 葉酸           740μg
  • 食物繊維 総量    26.2g
  • ビオチン         99.5μg
  • 遊離γ-アミノ酪酸  278mg