ビーポーレンの栄養効果

ここではスーパーフードである「ビーポーレン」の栄養効果について述べています。

 

ビーポーレンとはミツバチが数百万個集めた花粉の粒を、蜜と混ぜて小さな球にしたもののことですが、このビーポーレンには様々な栄養素が含まれていることが知られています。

 

『スーパーフード』(医道の日本社)の著者、デイヴィッド・ウォルフ氏はこのビーポーレンについて、「ビーポーレンは自然界における最も完璧なスーパーフードです。ビタミンB₉と22種類の必須アミノ酸をすべて含み、美味しくて高エネルギーの完璧なタンパク質源です。」と述べています。

 

また、ビーポーレンの「グラム当たりのタンパク質量は、肉、卵やチーズの推定5~7倍です。ビーポーレンのタンパク質は事前消化された形態なので、簡単に消化されます」と述べており、現代社会の食生活においては、アミノ酸の摂り方が課題になってくるため、ビーポーレンは、ヘンプシードスピルリナクコなどと同様、効率よくタンパク質をアミノ酸として摂るために重宝するスーパーフードだといえます。

 

また、ビーポーレンは美容にも効果的な「スーパーフード」として、近年は女性の間でも人気が高まっています。

 

ビーポーレンは「パーフェクトフード」ともいわれており、22種類の必須アミノ酸を含むほか、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなど、18種類のビタミン類、カルシウム、銅、鉄、マグネシウム、マンガン、カリウム、リン、ヨウ素、セレン、ナトリウムや亜鉛などのミネラル類、14種類の脂肪酸が含まれています。

 

さらに前述のデイヴィッド・ウォルフ氏の『スーパーフード』によれば、ビーポーレンは、未確認の物質や無機物から成る1~3パーセントの乾燥ミネラル物質を含んでいるといいます。

 

それに加えて、ビーポーレンにはジアスターゼや、ホスファテーゼ、トランスフェラーゼといった酵素が含まれ、さらに、カタラーゼ、アミラーゼ、ペクターゼといった、食べ物の消化を助ける酵素も多く含まれているとされています。そのため、普段から食べ物を食べすぎてしまうという方は、ビーポーレンに含まれる消化酵素によって、食べ物の消化が助けられるため、ダイエット効果なども期待出来ます。

ビーポーレン
ビーポーレン(蜂花粉)

ビーポーレンに期待出来る栄養効果

 

  • 抗酸化作用・アンチエイジング
  • アレルギー反応を抑える効果
  • 疲労を回復する効果

 

ビーポーレンは、ストレスや激しい運動によって生じる「活性酸素」による細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」が強いため、アンチエイジングや万病の予防、長寿の実現に効果的だと考えられます。「活性酸素」はある程度はからだにとって必要なものですが、増えすぎてしまうと、遺伝子を攻撃することで、老化を促進させたり、病気の原因を作ったりします。

 

また、ビーポーレンにはビタミンB群が豊富に含まれているとされていますが、ビタミンB群には、ストレスを防ぐ効果や、肌の老化を防ぐ効果があるとされています。

 

さらに、ビーポーレンにはヒスタミンの生産量を抑える働きがあるといわれているため、花粉症をはじめとしたアレルギー症状を抑えるのに効果を発揮するとされています。花粉症に悩まされている方は、試しにビーポーレンを摂ってみると良いかもしれません。

 

そのほか、ビーポーレンにはアミノ酸やビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれているため、体力や持久力を維持したり、からだの疲労の回復を早めたりするといわれています。

ビーポーレン(花粉荷)
ビーポーレン(花粉荷)
ビーポーレン

ビーポーレンの選び方・食べ方

 

スーパーフードであるビーポーレンをご自身で購入する際は、生のものか、低温(巣の自然温度である38℃以下)で乾燥されたものを選ぶのが良いとされています。

 

生のビーポーレンはそのままおやつとして食べても良いですし、乾燥したものは、はちみつやヨーグルトやスムージー、グラノーラに混ぜて食べるのが一般的です。

 

またごくまれにアレルギー反応が出ることがあるとされていますので、初めて食べる方は、少量を口に入れてみることをおすすめします。

 

さらに1歳未満の子どもに食べさせることは避け、子どもに食べさせる場合は、5歳以上にしておいたほうが無難です。

 

ちなみにビーポーレンはハチミツ専門店や健康食品の専門店、オンラインショップなどで購入することができます。