ゴジベリー・クコの実の栄養効果

ここではスーパーフードであるゴジベリー(クコの実)の栄養効果について述べています。

 

ゴジベリー(クコの実)の栄養効果としては、以下が挙げられます。

 

  • 抗酸化作用
  • アンチエイジング効果
  • 視力の改善
  • 免疫力を高める効果
  • 血流の改善
  • 内臓の健康を維持する効果
  • 美肌効果
  • 精力の増強
  • ストレス耐性

 

栄養効果が高いゴジベリー(クコの実)
栄養効果が高いゴジベリー(クコの実)

ゴジベリー(クコの実)は、アジアを中心に、主に中国で長寿と健康をもたらしてくれる食材として親しまれていますが、そのゴジベリー(クコの実)には、19種類のアミノ酸と8種類の必須アミノ酸、亜鉛、銅、鉄、カルシウム、セレン、リンなどのミネラル類、ビタミンB群などを含んでいるとされています。

 

特にゴジベリーはタンパク源として優れているため、効率よくアミノ酸を摂るためのスーパーフードとして役に立ってくれますし、主要成分である多糖類、βカロテン、ゲルマニウム鉱物は、免疫力を高めるといいます。

 

また、ゴジベリー(クコの実)には、βカロテンをはじめとしたカロテノイドやセスキテルペノイド、ゼアキサンチン、フィサンリンといった抗酸化物質が豊富に含まれているとされています。

 

抗酸化物質は、活性酸素(フリーラジカル)や放射線からDNAを守ってくれます。DNAの損傷は、老化のペースを早めたり、あらゆる病気の原因を作ったりするため、日頃から抗酸化物質が多く含まれたゴジベリー(クコの実)を摂ることは、病気の予防やアンチエイジングに効果を発揮すると考えられます。

 

それに加えて、ゴジベリーに含まれる抗炎症性物質の「セスキテルペノイド」にもアンチエイジング効果が期待できるといいます。

 

さらに、ゴジベリーには、D‐ラムノース、D‐キシロース、D‐グルコースD‐ガラクトースなどの多糖類も含まれているといわれています。

 

そのほか、ゴジベリー(クコの実)に含まれる植物性栄養素ベタインには、肝臓を浄化する作用があるといわれています。また、多糖類と脂肪酸には、コラーゲンの生成と水分の保持を促す作用があるため、美肌に効果を発揮するそうです。

 

ちなみにデイヴィッド・ウォルフ氏は『スーパーフード』のなかで、このゴジベリー(クコの実)について、

 

 クコの実は「アダプトゲン」です。アダプトゲンとは薬草の世界で、「人体に複合的な治癒効果を与える物質」を説明する言葉です。身体の組織を活性化、強化しつつ、副腎を助けてストレス対応力を向上させます。漢方ではクコの実は副腎や腎臓の精力を高め、その結果、持久力、体力や性的なエネルギーが高まり、長生きにつながるとされています。

 クコの実は総じて、免疫機能を向上させ、体内をアルカリ性にし、活力を高め、肝臓を保護し、視力や血液の質を改善し、アンチエイジング物質を供給するなど、優れた性質を持っています。

(デイヴィッド・ウォルフ『スーパーフード』 高城剛 監訳 医道の日本社 p29)

 

と述べています。

 

栄養効果が高いゴジベリー(クコの実)はスーパーフードとして非常に優れているといえますが、ゴジベリー(クコの実)を購入する際は、含まれている栄養素や品質を鑑みてオーガニックのものを選んだ方が良いとされています。

 

またゴジベリーは、おやつとしてそのまま食べても良いですし、ヨーグルトやお茶、杏仁豆腐などのデザートに足しても美味しいです。

 

ただし、適量は乾燥クコの実1日あたり15~45gだとされていますので、いくら栄養効果が高いスーパーフードだといっても、食べ過ぎには注意が必要です。それに加えて、妊婦の方も摂取を控えた方がよいとされています。