ココナッツオイル

ここではスーパーフードである「ココナッツオイル」について述べています。

 

ココナッツはココヤシの種のことを指し、数多くあるヤシ科の植物の1種です。木の高さは通常20メートルから30メートルあり、幹の太さは大きいもので40センチほどもあるといいます。

 

ココヤシの原産地ははっきりと分かっていないといわれていますが、ココナッツの生産量が世界一なのはフィリピンです。

ココナッツは捨てるところがないといわれるほど生産性が高く、木も葉も実も、全てが活用され、古代インドの言語であるサンスクリット語では、ココヤシを「カルパヴリクシャ(生命の木)」と呼んでいるそうです。

 

栄養豊富なココナッツは、ココナッツウォーター、ココナッツオイル、ココナッツバター、ココナッツミルク、ココナッツシュガーなどに利用されています。特にココナッツオイルは、中鎖脂肪酸のエネルギー効率が良く、ダイエットにも効果的だとして、ここ数年の間に、世界中のモデルやセレブ達によって愛用されていることにより、スーパーフードとして爆発的に人気が高まりました。

ココナッツオイル
ココナッツオイル

また、『ココナッツオイル健康法』の著者であるブルース・ファイフ氏によれば、アメリカではココナッツオイルは、飽和脂肪酸が多く含まれていることから心臓病の原因になると長い間、思われていたそうです。

 

その理由には、アメリカ大豆協会が1990年代からココナッツオイルなどのトロピカルオイルを体に悪いものだとし、体に悪影響を与えるトランス脂肪酸を含む水素添加油を広めようとしたことが歴史的背景としてあると『ココナッツオイル健康法』のなかで述べています。

 

 ココナッツは、何千年も前から太平洋諸島の住民が主食としている食べ物だ。彼らは毎日、キロ単位でココナッツを食べる。もしも本当に、私たちが信じ込まされているほどココナッツが有害なものならば、常識的に考えて、島の住民たちはずっと前に死に絶えているはずだ。だが、彼らが現代的な食べ物を取り入れる以前は、心臓病やその他の変性疾患はほぼ皆無だったのである。島の住民たちの間に心臓病が見られるようになったのは、ココナッツとココナッツオイルをたっぷり含む伝統食の代わりに、現代的な加工食品と精製植物油を食べるようになってからのことなのだ。(ブルース・ファイフ『ココナッツオイル健康法』三木直子訳 p74)

 

しかし、ブルース・ファイフ氏がこのように述べているように、ココナッツオイルはからだに良い脂肪酸をたっぷり含んだ栄養豊富な「スーパーフード」なのです。

ココナッツオイル