タイガーナッツの栄養効果

ここではスーパーフードであるタイガーナッツの栄養効果について述べています。

 

スーパーフード「タイガーナッツ」は、200万年前のアフリカを起源としており、エジプトを経由してスペインに入ってきたとされています。

 

「ナッツ」という名前が付けられていますが、「カヤツリグサ」という植物の地下茎にできる小さな野菜(塊茎・かいけい)であり、学術名は、「 Cyperus Esculentus(ショクヨウガヤツリ)」といいます。

 

ちなみにスペイン人が愛して止まない「オルチャータ デ チュファ」という飲み物はタイガーナッツから作られるといいます。

 

このスーパーフードであるタイガーナッツには、美肌やアンチエイジングなどにも効果的なビタミンEや、ビタミンC、鉄分やマグネシウムなどのミネラルなどが豊富に含まれています。

 

さらに100gあたり20~30gの食物繊維が含まれているため、タイガーナッツは食物繊維の宝庫だといえます。

食物繊維が豊富なスーパーフード「タイガーナッツ」
食物繊維が豊富なスーパーフード「タイガーナッツ」

特にタイガーナッツに豊富に含まれる食物繊維には、水に溶けにくい不溶性の食物繊維と、水に溶ける水溶性の食物繊維がありますが、タイガーナッツには不溶性の食物繊維が多く含まれています。

 

そのため、タイガーナッツを食生活に採り入れることは、便秘の改善や腸内環境をきれいにするのに高い効果を発揮してくれると考えられます。

 

また不溶性の食物繊維は、チアシードと同様、便通を促したり腸内の毒素や有害物質を排出したりするデトックスに役立ちます。

 

さらに、ペクチンや難消化性デキストリンなどの水溶性の食物繊維が多く含まれた食材と一緒に摂ると、より腸内環境を改善したり、腸内細菌のバランスを整えたりするのに効果的です。

 

不溶性の食物繊維だけを摂ると逆に便秘になるともいわれていますので、腸の健康のためには、不溶性と水溶性の食物繊維を両方摂ることが大切になってきます。

 

タイガーナッツは糖質制限ダイエットにも最適

 

ちなみにタイガーナッツの食物繊維は難消化性デンプンでできており、消化しにくい特徴があり、同じ量を食べても体に吸収されるエネルギーが少なくなるとされています。そのため、カロリーも通常のデンプンの約半分しか吸収されないのです。

 

また、食物繊維には糖質の吸収を抑える働きもあります。

 

そのため血糖値を急激に上げる精製デンプンが含まれた主食の代わりにタイガーナッツを摂るようにすることは、糖質制限ダイエットにも効果を発揮してくれると思われます。

タイガーナッツ

タイガーナッツは皮付きのものや皮無しのもの、パウダー状のものなどが販売されていますが、食べやすさ重視ならパウダー状のものを選ぶと良いと思います。パウダー状のタイガーナッツをコーヒーやミルク、スムージーなどに混ぜて摂るのがオススメです。

 

肝心のお味のほうは食べてみると意外に美味しく、人によってはその美味しさがやみつきになると思います。

タイガーナッツ